2月24日 予算特別委員会

議事
(1)付託予算の審査
 ア 議案第73号 令和5年度墨田区一般会計予算
 イ 議案第74号 令和5年度墨田区国民健康保険特別会計予算
 ウ 議案第75号 令和5年度墨田区介護保険特別会計予算
 エ 議案第76号 令和5年度墨田区後期高齢者医療特別会計予算
  以上4議案を一括して議題に供した後、一般会計の款5・民生費及び款6・衛生費並びに介護保険特別会計の質疑を一括して行った。
  質疑終了後、自民党からの申出により、委員間討議を行った。
  その後、本日の会議を終了し、28日(火)午前10時から委員会を開会し、産業観光費及び土木費の質疑を行うこととした。
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             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(加藤拓) 
 ただいまから、予算特別委員会を開会いたします。
 早速議事に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 議案第73号、議案第74号、議案第75号及び議案第76号の各会計予算、以上4議案を一括して議題に供します。
 本日は一般会計の款5・民生費及び款6・衛生費並びに介護保険特別会計の質疑を一括して行います。
 それでは、順次、質疑を承ります。

◆委員(井上ノエミ) 
 今日もよろしくお願いします。
 まず、予算書の147ページの老人福祉費に関連して伺います。
 数か月前、夜の11時頃に、家の近所を犬と散歩していました。そのときに1人の高齢の女性がうろうろしているのを見ました。家が分かりますかと聞くと、家がどこにあるのか分からないという返事でした。そこで、すぐ110番に電話して、パトカーに来てもらいました。ただ、お巡りさんも対応には大変困ったと思います。本人は、家の場所が分かりませんから、家族からの連絡を待つ以外に方法はありません。このようなケースは、今後もっと増えると思います。
 墨田区では、GPSの貸出しに補助金を出していますが、ただこれは高齢者がGPSを持っていなければ捜せません。幾つかの自治体では、徘徊高齢者の事前登録制度を行っています。この情報を警察と共有しておけば、徘回高齢者が行っても、すぐ家族に連絡することができます。今後、徘回高齢者の数は、もっと増えてくると思いますので、是非、対策を真剣に検討していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎福祉保健部副参事(渡邊浩章) 
 徘徊高齢者家族介護者の安心事業費ということで、今現在、GPSの貸出しと、GPSを持って外出した際の保険というのを付帯して、認知症の徘徊行動のある高齢者の方を対象として、そのご家族の安心という部分で、探索サービスの利用をいただいております。
 この件につきましては、決算特別委員会でも要望いただいていることでございまして、その後、実施している各市区町村へ調査を行っております。そのため、来年度の予算等には、まだ間に合わない状況ではございますが、近隣区の調査を進めた中では、警察等で保護された際に、早期の身元の確認を行うために、QRコードの付いたキーホルダーを利用しているというところもございます。また、個人の賠償責任保険というのもございまして、この部分についても付帯するというような自治体もございます。私ども墨田区としても、その必要性は十分に理解しておりますので、他自治体の状況を把握、整理しながら、早期発見できる区のネットワークづくり、仕組みづくりについて、検討をしているところでございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、150ページの介護費に関連して伺います。
 区内には、介護のデイサービスがいろいろあります。私の近所にも、高齢者の方がマージャンを楽しんでいる施設があります。この施設は、大変人気があり、多くの高齢者が集まっています。ただ、少し心配なのは、1日中座ってマージャンをやっていたら、足腰が弱くなってしまうと思います。マージャンは頭を使うので、大変よい頭の体操だと思いますが、体もしっかり動かしてもらいたいと思います。
 デイサービスでは、個人個人の身体機能の測定はやっているのでしょうか。これは是非やってもらいたいと思います。バランスのよい活動を行って、効果的な介護予防活動をやっていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎介護保険課長(北野亘) 
 デイサービスにつきましては、基本的には各施設ごとにサービス内容を決めております。ただ、運営基準によって、利用者は可能な限り居宅において、能力に応じて自立した生活が送れるように、生活機能の維持向上に資するサービスを提供する必要があると考えております。
 また、ADL等加算を算定している施設におきましては、利用者のADL、日常生活動作の測定を行いまして、それをPDCAサイクルに活用することで、サービスの改善に努めております。
 介護保険課としましても、運営推進会議等でこの趣旨にのっとって運営がされるよう助言しておりますが、今、委員からご指摘をいただきましたので、今後も利用者の状態をしっかりと把握し、バランスの取れたサービスを提供するという視点をしっかりと踏まえた上で、適切なサービスが提供されるように、保険者として対応していきたいというふうに思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、168ページの児童福祉費の私立母子生活支援施設保護委託費について伺います。
 この予算は2億2,000万円の予算ですが、母子の世帯数は全部で45世帯です。1世帯当たりにすると、年間500万円掛かっています。母子施設は、DVの被害を受けている母子や、子どもの養育が難しい母親などの世帯を受け入れているので、ある程度のコストは掛かると思いますが、もう少しコストを削減できないのでしょうか、伺います。

◎生活福祉課長(佐久間豊) 
 ただいま私立母子生活支援施設保護委託費についてお尋ねがありました。
 こちらの予算につきましては、児童福祉法に基づいて東京都が示す支弁基準、こちらを基に運営費の一部を扶助しているものになります。
 この支弁基準なんですけれども、児童福祉法のほうに規定する施設の最低基準を維持するための費用として示されております。
 こちら社会的養護従事者への処遇改善などがこの間ありまして、こちらの支弁基準については上昇傾向にあるものですけれども、母子生活支援施設につきましては、母子が共に生活しながら、自立を目指すための施設として、社会的養護の重要な役割を担っています。こちらについては、今、委員のほうからもお話があったとおりです。
 そのために、こちらの予算については、母子生活支援施設において運営のほうを行って、きめ細かな支援、あと退所後の支援等にも力を入れているところでありますので、必要な予算であるというふうに考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、171ページの区立の母子生活ホームの予算に関して伺います。
 ここは墨田区の社会福祉事業団が指定管理者になっています。19世帯が定員ですが、かなり空いている状態が続いているようです。若い人は、集団生活を嫌う人が多いですから、時代のニーズに合わなくなっているように思います。もちろん、DV被害者など、このような施設を必要としている人もいます。民間施設のサービスもありますので、ニーズをしっかり分析して、どのような施設が必要なのか検討していただきたい。
 また、現在、住んでいる方もいますから、その方たちの生活についても考慮しながら、方針を決めていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎生活福祉課長(佐久間豊) 
 ただいま区立母子生活支援施設のほうの運営委託についてのお尋ねがありました。
 ご指摘のあったとおり、このところ母子生活支援施設のほうの利用が少ない状態というのが続いております。委員のほうからお話があったように、若い方が集団生活を嫌うということも原因の一つにあると思われます。
 そこで、母子生活支援施設のほうの入所が適当だと相談等の中でお話のほうをしていく中で、そういった判断ができた方については、分かりやすくこの施設のほうのご説明のほうをしながら、利用のご案内というのをしているところです。
 また、関係機関などに対しては、子どもの養育が困難な世帯ですとか、離婚を考えている方などがいらっしゃるようであれば、是非、生活福祉課のほうにということで、ご案内のほうをしていただくように、声掛けをしているところです。
 現在、指定管理者である社会福祉事業団とのお話の場というのを持っておりまして、こちらで指定管理料を含めた今後の方針について話合いのほうを行っているところです。
 現在の入所者の方について、施設の支援員を中心に自立支援計画を立てて、支援のほうに当たっているところなんですけれども、今後も指定管理者のほうと話合いを行い、コスト削減なども視野に入れつつ、入所者の方々のほうのお話というのもお伺いした上で、方針というのを決めていきたいというふうに考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、185ページ、公衆衛生費の新型コロナウイルス対策事業費に関連して伺います。
 政府は今年の5月から、第5類の感染症に引き下げるようです。墨田区もそれに対応する必要があります。そこで、何点か伺います。
 まず、墨田区では、集団ワクチン接種は、高齢者の90%以上の接種率を達成して、大成功だったと思います。集団接種は、5類に移行した後では、そのまま続けることは可能でしょうか、お伺いします。

◎保健衛生担当次長(岩瀬均) 
 正式な通知ではないんですけれども、2月22日に開かれました厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会にて、国の方針が示されております。
 それによると、令和5年度いっぱい特例臨時接種の類型を延長すること、いわゆる5年度は全額公費負担であります。さらには、重症化リスクの高い方、例えば65歳以上の高齢者や基礎疾患を持っている方には、5月から8月に1回目の接種、それから全ての年齢を対象に、9月から12月にオミクロン対応の2価ワクチンを接種するということが決定された模様です。
 したがって、これまでどおり集団接種を続けるための接種計画を策定いたしますが、5類になっていること、さらには通常の生活様式となっておりますので、公共施設の会場を今までどおり同様に確保できるかなどの課題がありまして、今後調整をしながら決めていくことになろうかと思っております。

◆委員(井上ノエミ) 
 これまでは、感染が疑われた場合には、保健所に連絡して指示を仰ぎました。この体制はなくなるのでしょうか、伺います。

◎保健予防課長(杉山美奈子) 
 5月8日以降は、陽性者の自宅療養や外出自粛の必要がなくなり、保健所でも陽性者の管理や健康観察は行いません。ただし、2月14日に東京都が示しているように、相談窓口や入院調整等は当面必要と考えております。また、感染が再拡大した場合に備え、機動的に対応できる体制を維持していきます。

◆委員(井上ノエミ) 
 コロナ患者を受け入れてくれる医療機関が少なくなるのではと心配します。受入れ体制は大丈夫でしょうか、伺います。

◎保健予防課長(杉山美奈子) 
 5類になった後、区民の不安や医療現場の混乱を招かないように、必要な保健医療体制を継続しつつ、段階的に体制を移行します。
 今後の医療体制については、来月上旬に国から方針が示されることになっておりますので、これを踏まえて、入院、外来での医療が滞ることがないように、適切に対応してまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 子どもの患者についての医療の受入れ体制は、今後どのように対応するのでしょうか。これは、子どものインフルエンザ治療にも役立つように考えますが、どのように考えていますか、伺います。

◎保健予防課長(杉山美奈子) 
 小児の医療については、かかりつけ医を中心として、医師会の協力も得ながら受入れ体制を整えております。
 感染拡大期には、重症のお子さんが確実に医療につながるように、軽症なお子様にすぐ受診するのではなく、自宅での療養が可能であることや、医療にかかる目安が分かるパンフレットを作成して周知していきます。

◆委員(井上ノエミ) 
 墨田区では、自宅療養の患者に薬局が薬を配達するなど、薬局との連携も大変役立ったと思います。このような連携は、今後も続けることはできますか。また、カロナールなどの薬品が不足する状況もありましたが、在庫は大丈夫でしょうか、伺います。

◎保健予防課長(杉山美奈子) 
 墨田区での薬局との連携については、5類移行後も継続の方針で検討してまいります。

○委員長(加藤拓) 
 以上で、新しいすみだの質疑を終了いたします。

○委員長(加藤拓) 
 委員会を再開いたします。
 これより委員間討議を行います。
 順次意向を確認いたします。
 初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。

◆委員(井上ノエミ) 
 ありません。

○委員長(加藤拓) 
 委員会を再開いたします。
 これより委員間討議を行います。
 順次意向を確認いたします。
 初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。

◆委員(井上ノエミ) 
 意見はありません。

○委員長(加藤拓) 
 意見がないというのは、異議がないということですか。もう一回お願いします。

◆委員(井上ノエミ) 
 ちょっと難しいですけど、ちょっと検討します。

○委員長(加藤拓) 
 保留ということで、今考えるということですね。

○委員長(加藤拓) 
 委員会を再開いたします。
 これより委員間討議を行います。
 順次意向を確認いたします。
 初めに、革新すみだは委員間討議の意向がありますか。

◆委員(井上ノエミ) 
 ちょっと難しいですけど、ちょっと検討します。
○委員長(加藤拓) 
 井上委員、今お聞きになってどうですか。

◆委員(井上ノエミ) 
 大丈夫です。

○委員長(加藤拓) 
 ほかにご意見ございませんか。
     〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(加藤拓) 
 それでは、以上をもって委員間討議は終了いたしました。
 なお、各委員におかれましては、ただいまの委員間討議の内容について、今後の審査の参考にしていただきますようお願いいたします。
 また、理事者におかれましても、今後の区政運営の参考としていただきますようお願いいたします。
 この際、お諮りいたします。
 本日の会議は、これをもって終了することとし、28日火曜日午前10時から委員会を開会し、産業観光費及び土木費の質疑を承ることといたしたいが、いかがでしょうか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○委員長(加藤拓) 
 ご異議がありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日の委員会を閉会いたします。お疲れさまでした。
                              午後4時12分閉会